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2014/12/08
お寺の修繕工事 ~瓦葺きの様子~
以前上棟の様子をご紹介したお寺ですが、その後、瓦葺きの作業が進んでおります。
瓦葺きは、新築のときにもお世話になっている、ウォーターガード甍さんの施工です。
一般的な住宅の屋根には引っ掛け桟瓦葺(さんかわらぶき)と言って、
瓦の裏面に突起のついた桟瓦を引っ掛けて留める工法がよく用いられていますが、
こちらの門には本瓦葺(ほんかわらぶき)という、平瓦と丸瓦を使用する昔ながらの工法が用いられています。
丸瓦の見える比率が大きいほど重厚な印象に、平瓦の見える比率が多いほうがより軽快な印象になります。
軒丸瓦の模様が美しいですね!
軒丸瓦の瓦当文(がとうもん)は、外縁の中に連珠文(れんじゅもん)が円を描き、その中に三つ巴の文様が入っています。
社寺屋根の軒先や破風部分を飾るものとしては、一番ポピュラーなものなんだそうです。
平安時代後期以後、軒丸瓦に三つ巴の模様がよく使用されるようになって、軒丸瓦のことを巴瓦と呼ぶようになりました。
ちなみに三つ巴は水が渦巻く様子を表したもので、防火の願いもこめられています。
装飾が素晴らしい水板瓦や鬼瓦は、現在では職人さんの減少で作成が困難だったりするため、焼き直しをして使用します。
大きい屋根には大きい屋根の難しさがあると思うのですが、
門のような小さな屋根をバランスよく納めるのにも高い技術が必要なんだそうです。
瓦にもたくさんの種類があり、使用する瓦に合う強弱のつけ方や反りなど…
歴史があるものは、やはり奥が深いですね!
またご報告いたします^^♪