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2013/10/24
『光と風の通る家』 建築豆知識 ~基礎のコンクリートと雨について~
こんにちは!
周りを田園風景に囲まれた好立地で施工中のH様邸。
基礎の養生期間も終わり、配管工事も完了しております。
数日前の写真になりますが、前日の雨で少し雨水が溜まっている状態です。
「基礎に使われるコンクリートって雨が降っても大丈夫なの?」
と不安になる方もいらっしゃるかと思いますので、今日はちょっとコンクリートについてご説明させていただきますね♪
◆◇◆ コンクリートとは? ◆◇◆
コンクリートはセメントと砂と砂利に水を加えて練り混ぜ固まらせたものです。
まだ固まっていない練り混ぜ直後の状態のものを生コンクリート、略して生コンと言います。
◆◇◆ なぜセメントだけではなく砂や砂利が入っているの? ◆◇◆
理由の1つはコスト面。
コンクリートに使う材料のうちセメントが一番高価なので、砂と砂利で量を稼いでいるということです。
もう1つの理由として、セメントは固まると収縮する性質がありますから、ひび割れやすいという欠点があります。
一方、砂や砂利はほとんど収縮しませんから、これらを混ぜることはひび割れ防止に役立つというわけです。
◆◇◆ コンクリート(セメント)はどうやって固まるの? ◆◇◆
ここが雨と関係してくる部分ですね!
実はコンクリートに含まれるセメントは “ 乾燥で固まるのではない ” のです!
じゃあなぜ固まるの?ということになりますが、実は化学反応で固まっているんです。
科学的な部分はちょっとご説明しかねるのですが…(;・v・)<すみません。)
セメントに水を加えることで水和反応が生じ、硬化していくということなんだそうです。
なのでコンクリートがしっかり硬化するには水が必要!ということですね。
水分がすぐ蒸発してしまう夏場には水をかけたりする場合もあるほどです。
◆◇◆ コンクリートに雨が溜まっても大丈夫? ◆◇◆
前述したように、コンクリートは “ 乾燥ではなく化学反応で硬化する ” ため、
表面が硬化した後であれば、水分が溜まっても大丈夫ということになります。
固まった土が雨で崩れるというのとは全く別ですね。
ただ、いわゆる「生コン」の状態で水分が大量に混ざってしまうのはまた別問題ですが…。
大丈夫、とは言っても当然のことながら雨水が溜まったまま床で蓋をするわけにもいきませんので、
通常は乾燥した状態で上棟しますが、お施主様の希望等で上棟を急ぐ場合は後からポンプで水を出したりすることも可能です。
ちなみに配管は『鎌田池を望むカントリー風の家』でもご説明した“鞘(さや)管工法”になっております。
くわしくはコチラから!!
H様邸の周辺の畑。
ブロッコリーか何かでしょうか?とにかくいい景色!
次回は上棟の様子をお伝えできるかと思います♪