2014/07/03
建築豆知識 ~芯入り材と背割りについて~
こんにちは♪
今日は梅雨らしく終日雨の模様です。
午後からは強い雨になるようですので、お出掛けの方はどうぞお気を付けくださいね!
今日は木材について、ちょっとした豆知識を掲載したいと思います。
みなさん、「背割り」ってご存知ですか?
上の写真は事務所で保管中の木材。ほどんどの柱に線が入っているのが見えるかと思います。
これが背割りです。
どうして背割りをする必要があるのでしょうか?
この写真を見るとよくわかるかと思うのですが、
背割りが入った木材はどれも年輪の中心、いわゆる赤身の部分が使用されています。
こういった木材を「芯持ち材」もしくは「心材」と呼びます。
皆さんもご存知のとおり、木を木材として利用するには乾燥させなければなりません。
それは乾燥によって、木材がわずかに変形し狂いが生じてしまうためです。
年輪の接線に垂直方向にはあまり収縮しませんが、水平方向は垂直報告の約2倍収縮します。
狂いが出るのはこの収縮率の違いによるものからです。
そのため、できるだけ乾燥させてから木材として使用するんですね。
では、芯持ち材を背割りせずに乾燥させるとどうなるんでしょうか?
そう、割れます!
これが和室に使用した化粧柱だったらどうでしょうか。
趣だととらえることができないわけではありませんが、ちょっと気になりますよね。
背割りをすることで中心まで乾燥しやすくなり、別の場所への割れが発生しにくくなるという効果があります。
一般的にはこの背割りの部分は壁の中など、見えない部分に隠します。
こちらは「坪庭のある和モダンの家」の柱です。
赤いラインの部分はもともと背割りだった部分です。
この柱は四方から露出していたため、隠す部分がありませんでした。
隠せないならむしろそれを利用しよう!ということで背割りに沿って溝を作り、赤い和紙を貼ってアクセントにしました。
背割りをする意味、なんとなくご理解いただけましたでしょうか?
ちなみに赤身は腐食しにくく、耐蟻性があるためシロアリに強いという利点があります。
強度に関しては諸説あるのですが、一般的には無垢の木材よりも集成材のほうが強度があると言われています。
強度があるというよりは、強度が均一なため、狂いが少ないと言った方が正しいかもしれません。
ちなみに現在事務所で保管しているヒノキの柱はお寺の修繕に使用する柱です。
ヒノキは柱になってから、300年間感度が上昇するんだそうですよ!
そして1000年経つと、伐採した当時の強度に戻ると言われています。
建設から1400年経つ法隆寺にはヒノキが使用されています。
お寺や神社などにヒノキが好んで使用されるのは、こういった経緯のためかもしれませんね。
香川県丸亀市の地元を中心に、新築、リフォームを行っております。
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