生まれたばかりの新しい家族とともに、新居での生活をスタートしたS様。公私ともにステップアップしたいと、”ワンランク上の住まい”を希望されました。そこで提案させてただいたのが、ギフトBOXを積み重ねたようなハコ型の家。家族みんなの夢がかなうようにと、願いを込めました。
白とこげ茶で統一感を持たせたリビング。デザイン性のあるシャープなラインは洗練された雰囲気ですが、「子どもたちも一緒に過ごす場所だし、もう少し、やわらぎというか、遊びがあってもいいかな」と、現場で亀山社長はひらめきました。早速、天井に柔らかな曲線を描き、そこにダウンライトをはめ込むと、単調になりがちなモノトーンに、動きが生まれました。
天井の曲線をいかすため、大きな照明器具はキッチンだけに。南向きの明るいリビングは、自然光とダウンライトのみにしました。夜は調光を落とせばミニシアターのような雰囲気になり、大人の時間を楽しむこともできます。
玄関ホールからLDK、和室までつながった1階部分は、広々とした空間。まるでホテルのような、白いタイル調の床とR型の天井が、いっそう伸びやかさを感じさせます。
車の営業マンをしているご主人は「ちょっと背伸びをしてでも、乗り心地にこだわるように、住み心地にもこだわりたい。」という思いがありました。一方、奥さま「子どもたちがのびのびと過ごせること」が第一条件。この2つの要望を両立するため、高級感を持たせながらも、間取りや収納など機能面に工夫を凝らしました。
LDKのすぐ隣には琉球畳を敷き詰めた和室があります。和と洋を調和させ、空間を有効に活用するために、入り口に大型三連式片引戸を取り付けました。戸を開けていると、キッチンにいる奥さまから子どもたちの様子が見られるようになっており、来客時には軽いのでサッと閉めることもできます。「どこにいても家族の気配を感じられて、本当に暮らしやすい。大満足です」と奥さま。暮らしのゆとりが、家族の笑顔につながっているようです。
キッチンは子育て中だからこそ、清潔感のある白を選択。ミルクや離乳食作りに忙しい毎日、散らかりがちな小物やストックを収納するため、カウンター横に食品庫を作りました。実はこのスペース、玄関ホールのニッチ部分の裏側を活用したもの。可動式の棚を取り付けてたっぷりと収納でき、いつもキッチンはすっきり。
外観はスクエアなデザインが映えるよう、ピュアホワイトとダークグレーの2色にしました。こだわりは、よく見るとストライプ状の凹凸模様が入っている外壁材。青空の下ではまぶしいほどの白は、季節や時間帯によって色合いや雰囲気が変わります。光の加減によって陰影も美しく、高級感のある仕上がりになっています。
階段を上がると、2階は夫妻の寝室と子ども部屋が2つ。そしてその真ん中に家族共有のフリースペースを作りました。南向きでベランダに面したこの空間は、日当たりも風通しも抜群。成長した子どもたちが一緒に宿題をしたり、友だちと過ごしたり、、。そんな風景が浮かんできます。各部屋の壁の一部には、あらかじめコルクボードを設置しました。「これがあると壁に穴を開けなくていいし、カレンダーや写真も飾れるしね」という、社長からの提案です。家族写真は、今が一番多い時期かもしれませんね。たくさんの夢と思い出があふれる住まい。これからも、お客さまの幸せをかたちにする、お手伝いができたらと思います。